経て
久々に書こう。
あれから少し、怒涛の日々を過ごした。
入社時の目標である主任に昇格し、その後も達成が3ヶ月続いたので
燃え尽き症候群に陥る。
またその最中に、予てから一緒に何かしようと話していた大学の先輩より
誘いを受け、決意。
退社し、起業。
世の中に認めさせるため、自分に自分を認めさせるため。
世の為、人の為と良く言うが、もちろんそうなるのは理想であるが
完全に自分の為である。
自己実現、成長、経験、、並べると胡散臭い自己啓発になってしまいそうなのでここらへんにしておく。
なぜ、その道を選んだのか。
もしこれを誰かが読んだときに、その人の中で少しでも僕の考えが活きればと思い、綴っておく。
1つは、どうせ何をしてても仕事は必要で、これからの人生の約3分の2を使って社会を回す一員をしていくのだ。
約30〜40年。普通にサラリーマンをすればこんなもんだろう。
決して悪いとは言わない。むしろ安心安定して生きていくに当たっては、大企業に入ったのであれば賢い選択だとも思う。
自分は、その長い期間を誰かが作ってきれいに舗装した道路をただ歩かせてもらうのは嫌だと思った。
ただのひねくれである。
2つめは、チャレンジのない人生は果たして楽しいのか、というところからきている。
道路の幅は大小あるものの、選りすぐりすなければだいたいどの道でも歩いていける。
しかし、道路が無いところに自分たちで道路を作り、舗装し、ガードレールを設置し、線を引き、
安全に通れる道を作るのは容易ではないが、前者とは違う景色が見え、違うものの捉え方ができる。
当然、途中で土砂崩れや崖もあるだろうし、獣に狙われることもあるかもしれない。
しかし、こんなわくわくは無い。
単純にそれを見てみたくなった。つまり刺激が欲しいのだろう。
ただ、もう一度いう。そんな簡単なことではない。
事業を回すこともさることながら、いろんな不安やプレッシャーは、その立場にならないとわからないものがある。
孤独との戦いも大いにある。
世間とは違う道なので当然、舗装されている道路の人たちとの距離は遠くなる。
それでも、チャレンジする理由はあると思う。
だって、じゃあ残り40年、無難に過ごすの?
起業なんて、10年後に残ってる会社は3%と言われている。
2〜3年でつぶれても、あと37年残っている。
当たり前のように生きてるけど、生きてること自体、オレは賭けだと思っている。
どうせ限られた人生、ちょっとくらい大きな賭けに使う時間がある方がよくないか。
むしろ、それくらい賭けれる度胸がないと、ダサくないか?こんなこと何の賭けでもない。
無い道を開拓しながら進む。
その経験があれば、舗装されたレールの道なんてスイスイ進める気しかしない。
つまり、行動することが全てプラスになり、何のデメリットもないからである。
社会は秩序と平穏を重きに置く。
3年は務めろ、とか、長く働くことが美学のような風習になっているのは日本のみである。
逆に言うと、これは経営者層からの一種の洗脳である。
「この会社に務めて30年です。」
「へー、すごい!」
となるのは日本のみである。
恐らく海外では、なぜキャリアアップを考えないのか、できないやつなのか
と捉える。
いろんな枠を超えた視野を持つ。
全ては経験。
ただ、もしいつか自分が親父になった際には、子どもには恐らくこう教えるだろう。
「起業はやめておけ。」